化学工場や発電プラントなど大電力を扱う場所で使用されている大きなブスバー(バスバー)の固定の際に電蝕が発生。
ブスバーとは、主に配電盤や制御盤に電源を接続する際に使用する導体棒のことです。主に通電性の髙い銅を使用されることから「銅バー」と呼ばれる場合もございます。
大容量の電流を分岐させる場合はケーブルや電線ではなくブスバー(バスバー)を用いることで効率的に電力を供給することが可能であるため、化学工場や発電プラントではバスバーが多く使用されています。
銅の基幹線からアルミの枝線への分岐や、その逆パターンの接続をする際に、ボルトで銅とアルミ材を固定するような単純な接合では接合面に電蝕が発生してしまう懸念がございます。
銅のブスバー使用による電蝕
銅単体の部品をアルミへ直接接合することは金属特性上難しいですが、銅/アルミクラッド材を用いる事で銅の面は銅と、アルミの面はアルミと接合することが可能です。
結果、銅とアルミのクラッド材を接手材として使用することで、接合面に電蝕が発生しません。
電蝕のリスクを低減したことで、大電力を扱う場所であっても長期に安定して稼働させることが出来るようになりました。