単一金属では課題を解決できないため、異種金属で製造した金属材料の採用を検討しているお客様はおられませんでしょうか?
総厚、0.05mm~15mm程度のクラッド材であれば、問題なくロール圧延で接合できますが、15mmを超えるような厚みのあるクラッド材は通常のロール圧延では対応できない場合がございます。
・15mmを超えるような厚みのある異種金属接合材の接合ができない
このような総厚15mmを超えるような厚みのあるクラッド材の接合で有効な接合方法が「爆発圧着」です。
基材の上にクラッドする金属を隙間を空けて配置し、その上に爆薬を載せ、起爆させ、その圧力で原子間結合させる方法です。
爆着は瞬時(2500m/秒)で完了するため、非常に短時間で圧着できる特徴がございます。
このように、短時間で圧着するため、爆発熱が金属材料に伝わる時間的余裕がなく、冷間圧着となります。
そのため、金属に歪み等が起こりづらく、精度の高い圧着を実現することが可能です。
材料でいうと、1トン以上などの、それなりに大きいロットで製造されることがほとんどです。
爆発の際に、大きな音が発生するため僻地で製造されることが多く、天候などの影響を受けるリスクはございます。
通常のロール圧延では対応ができなかったような総厚15mmを超えるような異種金属接合材料でお困りごとをお抱えのお客様は、爆発圧着をご検討されてみてはいかがでしょうか。
・厚みのある異種金属接合材の接合が可能
幅の狭いクラッドバスバーを溶接加工する際、一般的なエッジレイクラッドでは接合部分の材料が入り込むオーバーラップ部分が4~10mm必要で、クラッド接合部が剥離してしまう懸念がある。
オーバーラップ部分実質0のエッジレイクラッドを活用することで、溶接ポイントとクラッド接合部の距離を確保して、溶接時のクラッド剥離リスクを大幅に低減。
高電圧化する電気自動車に多く使用されているパワーモジュールの熱伸縮による部品の劣化にお困りでした。
銅/インヴァ―/銅クラッド(CIC)材の使用することで、熱伸縮による部品の劣化を軽減。
電線に広く使用される銅は電気伝導率が非常に優れている反面、コストが高く重量も重いため改善が必要。
銅とアルミのクラッド材を材料とした電線にすることで、電線の軽量化を実現しアーク(電弧)の発生を抑制し、耐久性も向上。